15日目

今日、とってもいいお客さんにあたった

 

サービスする側のことまで考えてサービスを受けるお客さんはとってもいいお客さんだけど

 

正直、お金貰ってるので、それ以上返さないといけないと思うとプレッシャーになる

そんな真面目な私である

 

それでも結局、サービスを最大限出来た達成感を得られてしまった

 

はじめたばかりの仕事。

 

このビギナーズラックいつまで続くかな。

 

いつもね、三ヶ月ボウズなの

 

だから

 

6月

 

6月も楽しい!っていってたら

 

天職だろうな。

14日目

人の働き方にはいろいろなタイプがあって

 

他にどんなタイプがあったか忘れてしまったので何の情報にもならないけど

 

私は「複数の収入源があると良いタイプ」だと

 

コンサルタントをしている知人に言われたことがあった。

 

 

それを今になって納得している。

 

確かにこれまで、本業を持ちながら、副業を持たなかった期間の方が短いくらいの生活を送ってきたんだけど

 

この度今までで一番、やりがいを感じる副業に出会い

 

その結果本業への愛情も増したのだ。

 

収入アップの上、やりがいゲットで

 

休みのない毎日に体は悲鳴を上げているけど、

 

かなり、幸せでいる。

 

 

収入が増えたので、エステにだって行けちゃう。

 

先週に引き続き、本日もエステへ。

 

毎週ご褒美にエステ行っちゃう、

それも幸せ。

 

仕事しすぎで寝不足がたまりむくみにむくみ

 

それをエステで流す

 

不毛なサイクルなんですけど

 

今、めっちゃ楽しい。

13日目

デリヘル嬢たちに囲まれて、仕事の待機をしている。

 

何度も言うが私は性的なサービスは行っていない。彼女たちとは、雇用主と待機場所が同じなのだ。

 

この仕事を始めて出会ったデリヘル嬢数人は、衝撃的だった。

 

挨拶もしなければ、話しかけても返事すらしない、質問には「さぁ?」と一言。

 

一様に目は死んでいて、私とは距離を置きたい様子。それについて嫌ではないけれど、一緒の空間にいるとなんとなく心地よくなかった。

 

今日、最初の仕事を終え待機部屋に入ると、初めて会うお嬢さんが1人。

 

彼女たちに話しかけてはいけないことは知っているので、「おつかれさまです」とだけ声をかけた。

 

数分後彼女がこちらを見て、

 

「食べません?お客さんからもらって」

 

とお菓子を。

拍子抜けしながら、お腹は空いていなかったけどせっかくの好意を頂いた。

 

それをきっかけに彼女は気さくに話し出す。仕事のこと、会社のこと、プライベートのこと。

私もいろいろ聞いてみる。私の知らない、夜の蝶の世界について。

 

しばらく話して、お互い客を待ち疲れて、しばらく寝よう、おやすみなさい、となった。

 

 

この仕事を始めて、毎日出会ったことのない経験を繰り返している。

 

それはそれは疲れるけど、まだ楽しむ余裕があるようで

 

「世の中、いろんな人がいるなぁ」

 

なんて当たり前の言葉をしみじみ思う

 

デリヘル嬢はみんな無愛想

 

なんて私が安易に打ち立てたイメージ図は、お嬢さんがくれたお菓子と共に崩れていった

 

いろんな人がいて、それは悪や善に見えたとしても、全く逆の場合がある

 

かと思えば、実は悪でも善でもないとも言える

 

そういっている私だって、善だと思われたり、悪だと思われたりしてるのだろう

 

ひとりとして同じ人間はいない

 

誰を好きになったっていいし、誰に腹を立てたっていいよね

 

自分だって、誰かを笑顔にもするし、怒らせもする

 

それが普通。普通なんてないのが、普通。

 

お客を待って眠気を凌ぎつつこんな日記を書いている

 

今日はこのまま上がりかなぁ。。

 

12日目。

新しい仕事を始めた。

 

完全歩合制のこの仕事は、時給はいいけど客が来なきゃ収入なしなわけで、割りが良いわけではないことに気づいた。

 

因みに性的なものではない。

 

 

初めての客。

 

初仕事だと気づかれないように嘘に嘘を重ね

 

なんとかその時間を乗りきった

 

帰り道、達成感にも、罪悪感にも似た、謎の感情が渦巻いた。

 

寝不足だったからかな。

 

とにかく、清々しくは無かった。

 

たくさん嘘をついたからだろうか

 

ふと、

 

「あのお客さん、満足したかなぁ」

 

と、真面目な労働者の鏡のような心境に気づいた。

 

いいお客さんだったから、評価が気になる。

 

満足してくれてれば、いいんだけどな。

 

 

渦巻く新しい感情と一緒に手に入れた収入で

 

今日は美容鍼に行ってこよう。

 

明日もっと綺麗でありますように。

11日目

どうしてこれまで一度も

こんな風に考えなかったのか

今の自分には理解できない

 

女として生まれて

人生、一度しかないのに

最大限に美しくならないなんて

 

それなりに人並みの身嗜みだけ整えて

過ごしていくなんて

 

愚かだ

 

最低限の収入を得て

そのなかでできる範囲の美容をしてきた

安い化粧品をドラッグストアで買って

自分の手で顔にマッサージを施し

まぁまぁのラインをキープしてきた

 

そんな私が今は

「自分史上最高」に「美しく」なりたい

 

かわいらしい、と言われることはよくあったし、

「ファニー」なんて大抵可愛がってもらってきた。

 

でも今は違う

 

女として、美しくなりたいのだ

 

女の子じゃなくて。

 

 

それにはお金をかけると良いのは知っていた

 

知っていたけどお金が無かった

 

でも違った

 

 

お金が無ければ

 

作ればいいのだ

 

お金があったら(美容のために)やりたいこと

考えたら山ほど出てきた

 

 

今日から新しい仕事を始める。

 

副業というやつだけど

 

ずっと興味があった仕事で、しかも時給が良い

 

条件は最高。

 

良い話には裏があるという定説を

 

今夜確認してくる。

10日目。

昔、体だけの関係だった人が結婚した。

 

私は昔その人が好きで

 

その人を好きだったとき、本当にどっぷりと、心を奪われていた。

 

自分のことを愛していない人とただ体を重ねるなんて、私のプライドが許さなくて

 

とにかく高級なホテルや旅館、それを用意してくれていたら会っていた。

 

 

ある時、露天風呂付き素敵なお部屋で一夜を過ごした翌朝

 

枕が違うとろくに眠れない私は、豪華な朝御飯を楽しみに早起きした。

 

7時になった。

 

7時半になった。

 

8時になろうと

 

8時半になろうと彼は起きない

 

九時になる少し前に

 

フロントから電話があって、「ご用意ができております」

 

彼に声をかけるが、起きない。

 

結局、朝食はキャンセル。

 

それから一時間くらいして目覚めた彼に、昨日コンビニで買ったロールケーキをはんぶんこして渡されたのだ。

 

 

用意してくれていた人の気持ちとか、それを捨てる人の気持ちとか、わからないんだ。

 

とたんに、

 

彼の、増してきた加齢臭や

セックスで演技しなきゃいけないことや

全然面白くない話に興味があるふりをしてきたことに

 

嫌気がさした。

 

 

恋とは

 

一瞬で終わるものだと、この時知ったのだ。

 

あんなに好きだったのに、ある日突然、好きでも嫌いでもない、私には関係のない人になって

 

それからは、何を言われようと、何に誘われようと、心が動くことは二度となかった。

 

そんな彼が結婚した。

 

数日前、彼は私に会いに来ようとしていた。

 

「やっぱり仕事で行けなくて、また今度行く」

 

なんて言われて

 

ぴくりとも嬉しくない自分にほとほと呆れていた。

 

「ご結婚おめでとうございます‼️」

 

と言って

 

寂しくも、辛くもなければムカつくこともないし

 

おめでとうという気持ちもない。

 

あんなに好きだった人が、

 

こんなに、どうでもいい人になってしまうなんて。

一歩進んだ日に。

30才である。

 

30才??

 

 

もう、終わりだな。

いつまでも女は可愛がってもらうと思うなよ。

 

 

今まで言われなかった、「本気の助言」(遠慮の無い中傷)を頂くようになった。

 

私はといえば、中傷してくる人たちに、どうしても自分の幸せを重ねられなくて

 

なんだか窮屈そうだけど(●´∀`●)

 

と思って、適当に助言に応えてきた。

 

「うん、こんな私じゃ、結婚はまだねぇ(笑)」と。

 

 

でも、どうしたことだろう。

 

今日、新しいことに出会った。

 

新しくて、結婚していたらしていなかっただろうことで

 

だけど、踏み入れてみればすはらしい世界に、出会った。

 

30才。

 

「これからじゃないか」

 

言ってくれる人は少ない。

 

多分、その素晴らしさを知らずに「大人」になった人が多いのだ。

 

負け犬の遠吠え

 

と思われるなら、それでいい。

 

驚くべきことに、年を取れば全く腹もたたなくなる。

 

そうなって初めてわかる。

 

30歳

 

ようやくスタートラインだと。

 

予想がつく世界に

 

予想以上のものは、存在しないのだ。