五日目。

大好きだった死んだ祖母の

 

実家から持ってきた姿見を割ってしまった

 

少し位置を動かして、振り返ってしばらくして、何かが粉々に砕ける音がした。

 

自責の念だらけで破片を回収して

 

ごめんなさい、言いながら鏡がなくなった部屋を見回した。

 

いつもより、広く見えた。

 

鏡が必要ならすぐに買いに行こう。

 

ただ、

 

私の不注意、それだけだったのか

 

祖母が鏡をもっと見ろと言ったのか

 

はたまた鏡を見すぎだと言ったのか

 

わからない

 

明日ゆっくり考えたい。